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KYMCO MAGAZINE Vol.2

「シャーシはエンジンよりも速く」
メルセデスベンツの設計思想を示した有名な言葉である。

クルマを安全に走らせるためには、エンジン性能を上回るシャーシが必要であるという意味だ。 キムコ・ダウンタウン125iは、「巨大なピンクナンバースクーター」として話題である。 しかし車体の大きさがこのマシンの本質ではない。このキムコ・スクーターの存在価値はそれ以外にもある。
国産250tビッグスクーターを知る者ならその全長2250oは驚くレベルではない。
注目すべきは125クラスでは異例の操縦安定性。
落ち着いたハンドリングは低速から高速域まで印象が変わらない。
Uターンも極低速での路肩走行もふらつきは皆無、サスペンションも一般道における制限速度上限では破綻のしようがない。

車体を350と共用しているので当然ではあるが、このマシンのオーナーは幸運にもエンジン出力を凌駕したシャーシ性能を手に入れることになる。
足元のスペースはトップモデルのAK550程ではないにせよ、十分に余裕がある。
安定に寄与するのはシャーシのみではなく、このエンジン特性。
スクーターとしては高回転仕様であり、時速60q/hであれば6000rpmをタコメーターは示している、確かに高回転エンジンだ。 しかし国産モデルと比較して大きめの排気音とは裏腹に、低開度のレスポンスはとても穏やかだ。

市街地などで多用するスロットル4分の1開度ではとても優しくエンジンはレスポンスする。 これが一部で発進加速が鈍いと評されてしまう要因ではあるが、私はそうは思わない。125tならば加速時にはスロットルは全開にする。
クラス最高の14.3馬力が一般交通をリードできない訳がない。

タンデムランにおいて、この穏やかな低開度のスロットルレスポンスに私は感服した。
これは偶然の産物だろうか、それともセッティングなのか?

私は2児の父親であるので、スクーターに求める重要な要素としてタンデムの安全性を挙げる。
シャープなハンドリングや強烈な加速を125スクーターには求めていない。
発進時のトルクの立ち上がりがスムーズであれば、「タンデムシートの子供が後方に落下するのでは?」という憂いは消える。
「とても楽ちん!」と子供たちは口を揃えてダウンタウン125iを褒めてくれた。
親として必要以上の緊張を子供に与えたくはないのである。

ブレーキングによる姿勢変化も少なく、座面の広いシートはお尻も痛くならない。ただし幅広シートゆえ、タンデムステップに足が届くのは身長130p以上が条件になる。
フルフェイスが2つ入って余裕あるシートスペースしかり、エンジン特性しかり、このマシンの開発者はスクーターにとって一番大切な「日常の利便性」を熟知している。

コンパクトなシャーシにレスポンスの鋭いエンジンの「非日常」求めるのであれば、他に選択肢はある。高速道路を走行しないピンクナンバースクーターをあえて選択するユーザーに、突出したパフォーマンスは意味を持たない。

「シャーシはエンジンよりも速く」このキムコ・ダウンタウン125iの存在価値を理解できるのは、ある程度経験を積んだ本格派ライダーなのかもしれない。


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